お散歩が大好きな愛犬とのお出かけに、ペットカートは今や欠かせないアイテムです。とくにシニア犬になったり、夏の暑いアスファルトの上を歩かせたりするのが心配なとき、一台あると本当に安心できますよね。
ただ、いざ買おうとネットで探すと、デザインやタイヤの形など色々な特徴に目が行きがちです。でも、実は一番見落としがちで、かつ最も大切なのが「高さ」なんです。今回は、この「高さ」に徹底的にこだわって、失敗しないペットカート選びのコツをお伝えします。
なぜペットカートの高さが重要なのか
「高さ」と一口に言っても、ペットカートにはいくつかの異なる“高さ”が存在します。これを間違えると、せっかく買ったカートに愛犬が乗ってくれなかったり、最悪の場合、怪我につながる危険もあります。安全で快適なお出かけのために、二つの「高さ」をしっかり理解しておきましょう。
まず一つ目は、愛犬が実際に入るコット部分の内側の高さ、つまり「コット内高」です。ここが低すぎると、犬は頭をぶつけてしまい、窮屈でカートを嫌がる原因になります。逆に高すぎると、今度は飛び出しのリスクが高まります。基本的な目安として、愛犬の足元から頭のてっぺんまでの高さである「体高」に、プラス5cmから10cmほど余裕があるものを選ぶのが快適に座ったり伏せたりできる寸法です。
そして二つ目が、地面からコットの底までの「地上高」です。この高さ、実は愛犬の健康を守る上で非常に大切。地面からの高さが50cm以上あると、夏の照り返しによる熱や、冬の底冷えから体を遠ざけてくれます。いくら暑さ対策をしていても、地面ギリギリでは熱気が直接伝わってしまいます。ただ、重心が上がりすぎて押しづらくならないよう、カート全体の高さが100cm前後以内の安定したモデルを選ぶのもポイントです。
あなたは見てる?命を守るコット内高さの見極め方
実際にショップに行くと、様々な犬種が使えるようにと、コット内部に高さを持たせたモデルが増えています。たとえば、中型犬でもゆったり乗れる「エアバギー DOME3 LARGE」は、従来のDOME2よりもさらに天井を高く設計しているので、体高のある子でも圧迫感がありません。一方で、「リッチェル ミニモ」は約21cm、「コンビ コムペット ルルテイル」は約25cmと、小型犬の体高に合わせた絶妙な設計です。
ここで注意したいのは、カタログに「コット内高」と書かれていても、それは天井の幌(ほろ)を閉じた状態での高さだったりする点です。メッシュの窓を開けて顔を出した状態で乗るなら問題ない場合も多いですが、日差しが強い日に幌を完全に閉めたい、というシーンでは、実際の天井高が足りているか必ずチェックしてください。
また、コットの深さが十分でないと、リードを中で繋いでいても前足をかけて立ち上がり、外に転落してしまう危険性もゼロではありません。愛犬が安心して伏せられる深さ、つまりは十分な高さがあるかが、そのまま安全性に直結するのです。
愛犬の体を守る「地上高50cm以上」のススメ
「少しでも地面に近いほうが、犬は安心するんじゃないの?」
そんな声が聞こえてきそうですが、実はこれが大きな誤解。ペットカートの地上高は、愛犬を外気温の影響から守るバリアの役割を果たします。
真夏のアスファルトの表面温度は、時に50度を超えることもあります。そんな地獄のような環境の上を、カートであっても地面スレスレを進んでいれば、中の温度は想像以上に上昇してしまいます。地面から50cm以上上がるだけで、照り返しの熱は格段に和らぎます。これは冬の冷気についても同じことが言えます。
高い地上高を実現しているカートとしては、「アイリスオーヤマ 4WAY」や高い天井が特長のエアバギーシリーズなどが挙げられます。ただし、地上高だけを追求してタイヤが小さいと、振動がダイレクトに伝わってしまいます。「コンビ FikaGO FREE TO GO 2」のように、振動を吸収する素材や大きなエアタイヤを搭載しているモデルだと、高さがあっても抜群に安定した乗り心地を提供してくれますよ。
もっと快適に!使いやすさを左右するハンドルの高さ
最後は、あなた自身のための高さ、つまりハンドル位置です。
これはつい忘れがちですが、例えば小柄な方がやたらと高い位置のハンドルを握ると、腕を上げた状態で長時間押すことになり、肩こりの原因になります。逆に背の高い方が低すぎるカートを押せば、前かがみになって腰を痛めてしまいます。
理想は、あなたが自然に腕を伸ばしたとき、ハンドルが「へその少し上」あたりにくる位置。最近では身長に合わせてハンドルの高さを簡単に変えられるモデルも増えています。ペットカートの購入を決める前に、実際に店舗で握って、自分の身長にぴったり合うかどうか、体重移動がスムーズにできるかを体感してみるのが、長く快適に使うための一番の近道です。
まとめ
ペットカート選びで、デザインや機能と同じくらい見逃せないのが「高さ」です。愛犬の体高に合ったコット内の高さは、快適さと飛び出し防止の要。地面から50cm以上が目安の地上高は、暑さや寒さから小さな体を守る生命線。そして、あなたに合ったハンドルの高さが、日々のお出かけをストレスから解放してくれます。
ぜひ今日からは、お気に入りの一台を探すときに、愛犬の体高を測ることから始めてみてください。サイズがわかれば、ネットでの比較もぐっと正確になります。もしよければ、このあと紹介する様々なタイプのペットカートを眺めて、あなたと愛犬にぴったりの相棒を見つけてみてくださいね。

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