愛犬や愛猫とのお出かけに欠かせないペットカート。毎回使っているうちに、底敷き部分の汚れや毛が気になってきませんか。
市販のインナーカバーを買おうか迷ったけれど、「サイズが合わない」「好みの柄がない」「意外と高い」と感じたことはありませんか。
実は、ペットカートのインナーカバーって、裁縫初心者でも驚くほど簡単に手作りできてしまうんです。ミシンがなくても大丈夫。手縫いや布用接着テープでも作れる方法がありますよ。
「うちの子が粗相をしてしまって、本体まで汚れてしまった…」
そんな経験がある方こそ、洗い替え用のインナーカバーを何枚か持っておくと本当に助かります。お気に入りの生地で作れば、お出かけのたびに気分も上がりますよね。
今回は、型紙不要でカートのサイズにぴったり合わせられる作り方を中心に、素材選びから洗濯のコツまで詳しくお伝えしていきます。
ペットカートにインナーカバーが必要な理由と選ぶべき生地
「わざわざ手作りしなくても、バスタオルを敷けばいいんじゃないの?」
そう思った方もいるかもしれません。でも、バスタオルって意外とズレやすくて、ペットが動くたびにクシャクシャになってしまうんです。足を取られて転んだり、爪が引っかかったりする危険もあります。
インナーカバーには、こんな役割があります。
- カート本体を傷や汚れ、毛から守る
- 洗濯をこまめにして清潔を保てる
- ペットが滑りにくく快適に過ごせる
- 万が一の粗相もカバーが受け止めてくれる
- 季節に合わせて生地を変えられる
特におすすめしたいのが、キルティング生地です。厚みがあってクッション性が高く、ペットの体圧を分散してくれます。裏面が滑り止め加工された生地を選べば、カートの中でズレにくくて安心です。
洗い替え用には薄手のコットン生地も便利。乾きが早いので、雨の日や旅行先での手洗いにも重宝しますよ。
ペットカートインナーカバーの簡単な作り方
「裁縫なんて学生以来やってない…」という方も、安心してください。直線縫いだけで完成するので、想像よりずっと簡単です。
まずは材料を揃えましょう。
用意するもの
- お好みの生地(カート底面積の2倍+縫い代分)
- 平ゴム(幅5ミリ~1センチ、カート外周の長さ分)
- チャコペンまたはフリクションペン
- 布切りばさみ
- まち針またはクリップ
- ミシン(手縫いの場合は針と糸)
- 安全ピン(ゴム通し用)
では、具体的な手順を見ていきましょう。
ステップ1:カートの底を採寸する
まずはカートの底板部分を正確に測ります。底板が取り外せるタイプなら取り出して、そのまま生地の上に置いて型取りすると簡単です。
取り外せない場合は、メジャーで「縦の長さ」「横の長さ」「立ち上がりの高さ」を測ってください。立ち上がりとは、底板からサイドの壁が立ち上がっている部分の高さのことです。
測った寸法に、縫い代として各辺プラス2センチ、ゴムを通す部分としてさらにプラス3センチを加えます。つまり、底板の縦が50センチなら、生地は縦55センチ必要ということですね。
ステップ2:生地をカットする
同じ形の生地を2枚用意します。表地と裏地ですね。キルティング生地のような厚手のものなら1枚でも十分ですが、裏地をつけると見た目がきれいで強度も上がります。
生地を中表(表側が内側になるよう)に重ねて、採寸したラインでカットします。
ステップ3:縫い合わせる
四辺を縫い合わせていきます。このとき、ゴムを通すための「返し口」を一辺の中央あたりに10センチほど残しておくのがポイントです。
ミシンの場合は直線縫いでOK。手縫いの場合は並縫いでも大丈夫ですが、ペットが爪を引っかけることを考えると、半返し縫いにすると強度が増しますよ。
ステップ4:ゴムを通す部分を作る
四辺を縫い終わったら、生地を表に返します。返し口から手を入れて、角まできれいに整えてください。
次に、カバーの縁から2センチ内側の位置に、ぐるりと一周ステッチをかけます。これでゴムを通す「トンネル」ができあがります。
ステップ5:ゴムを通して完成
安全ピンをゴムの先端に取り付け、先ほど作ったトンネル部分に通していきます。一周通したら、ゴムの端を少し引っ張ってギャザーを寄せ、カートに実際にかぶせてみましょう。
ゴムの長さは、カートにかぶせたときに適度にフィットする長さで調整します。長すぎるとずり落ちてしまうので、少しきつめに感じるくらいがちょうどいいです。
最後にゴムの両端をしっかり結んで、結び目をトンネルの中に隠せば完成です。
ミシンなしでも作れるインナーカバーの裏技
「ミシンを持っていない」「手縫いは時間がかかりそうで不安」という方に朗報です。
布用の強力両面テープやアイロン接着テープを使えば、針も糸も使わずにインナーカバーが作れます。洗濯にも耐えられるものが布用接着テープで販売されています。
作り方はとってもシンプル。
- 生地を採寸してカットする
- 折り返す部分にアイロン接着テープを挟む
- アイロンで圧着する
- ゴムを通すトンネル部分も同じように接着する
これだけで、縫わないインナーカバーが完成します。洗濯頻度が高いものなので、テープ部分が剥がれてきたら新しいテープで補修すれば長く使えますよ。
ペットカートインナーカバーを長持ちさせるお手入れ方法
せっかく作ったお気に入りのカバー。できるだけ長くきれいに使いたいですよね。
ペットカートのインナーカバーは、ペットの毛や皮脂、外から持ち込んだほこりなどで意外と汚れています。週に1回を目安に洗濯するのが理想的です。
洗濯の際のポイントは以下の通りです。
- 洗濯ネットに入れて、生地の傷みやゴムの伸びを防ぐ
- 柔軟剤は毛が絡まりやすくなるため使わないほうがベター
- 乾燥機はゴムが劣化するので自然乾燥がおすすめ
- 粗相をしてしまったら、すぐに水洗いしてから洗濯機へ
また、替えのカバーを2~3枚作っておけば、洗濯中でも困りません。季節ごとに生地を変えて楽しむのも素敵ですね。
夏場は接触冷感素材やメッシュ生地、冬場はボアやフリース素材で作ると、ペットの体温調節にも役立ちます。接触冷感生地は夏のお出かけにぴったりですよ。
カートの種類別・ぴったりフィットさせるコツ
ペットカートには大きく分けて、底板が平らなタイプと、座面がハンモックのように吊り下がっているタイプがあります。
平らな底板タイプは、先ほどご紹介した基本の作り方で問題なくフィットします。
ハンモックタイプの場合は、座面全体を包み込むようにカバーを作る必要があります。座面のサイズを測る際に、深さもしっかり測っておきましょう。ゴムを少し長めにして、座面の裏側でしっかり絞れるように調整するとズレにくくなります。
また、カートによってはシートベルト用の穴が開いているものもあります。穴の位置に合わせてボタンホールを作っておけば、ベルトを通したままカバーを装着できて便利ですよ。
ペットカートインナーカバーの作り方でよくある失敗と対処法
初めて挑戦するときは、どうしてもうまくいかないこともあります。よくある失敗例とその解決策を知っておけば安心です。
「サイズが小さすぎて入らない」
採寸のときに縫い代を入れ忘れると起こりがちです。もし小さく作ってしまったら、別の生地でパイピングテープを作って継ぎ足すか、思い切ってマットとして使うのも手です。
「ゴムがすぐに伸びてしまう」
洗濯を繰り返すとゴムはどうしても伸びてきます。そんなときは、ゴムの長さを調整できるように、結び目を作らずにゴムひもストッパーを通しておくと便利です。緩んできたらストッパーで締め直せるので、最後まで快適に使えます。
「生地が滑ってペットが落ち着かない」
裏面に滑り止めがない生地を使った場合、カートの中でカバーごと滑ってしまうことがあります。そんなときは、カバーの裏側四隅にシリコン製のすべり止めシールを貼るか、滑り止めシートをカバーと本体の間に挟むだけで解決します。
ペットカートインナーカバー手作りに関するよくある質問
実際に作ってみると、細かい疑問が出てくるものです。よく寄せられる質問をまとめました。
Q. 撥水加工の生地は必要ですか?
粗相の心配があるシニア犬や子犬とお出かけするなら、撥水生地はとても心強い味方です。撥水キルティング生地を使えば、万が一のときもサッと拭き取れて、本体まで染み込みません。
Q. リバーシブルで作るにはどうすればいいですか?
表地と裏地の両方を好みの柄にして、縫い合わせるときに返し口を少し大きめにとってください。表と裏の両方にゴム通し口を作っておけば、気分や汚れ具合に合わせてひっくり返して使えます。
Q. 洗濯で縮むのが心配です
コットン生地はどうしても多少の縮みがあります。気になる方は、あらかじめ生地を水通ししてから裁断すると安心です。または、最初から少し大きめに作っておくのも一つの方法です。
Q. もっと簡単にできる方法はありませんか?
実は、既製のベビー用シーツやクッションカバーを流用するという裏技もあります。サイズが合えば、ゴムを通す手間も省けて本当に楽ちんです。特にベビー用防水シーツは、ペットカートのインナーカバーとしても優秀ですよ。
ペットカートインナーカバーを手作りする魅力は、愛犬や愛猫のためだけの世界に一つだけのアイテムができることです。
お気に入りの柄に包まれて、うちの子もきっとお出かけがもっと楽しくなるはず。手間はかかりますが、それ以上に愛着が湧くものになると思いますよ。
型紙も難しい技術もいらないこの作り方なら、今日からすぐに始められます。週末のちょっとした時間で、ぜひチャレンジしてみてくださいね。
世界に一つのペットカートインナーカバーで、大切な家族とのお出かけをもっと快適に、もっと特別な時間に変えていきましょう。

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